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世にも怖い”丸写し”就業規則(1)

昨今では、インターネットで検索すれば、簡単に就業規則の雛形を手に入れることができる。
就業規則一式を納めたCD-ROMの付属した雑誌などなども販売されている。
確かに、それらの雛形は就業規則を作成するようで大きな助けとなります。条文の配置、記載事項に漏れがないか、言い回しは正しいかなどなど様々な点で参考にはなる。しかし、………

それを”丸写し”してしまって良いかというと、答えは「NO」です。最初に説明したとおり、就業規則はチームのルールにたとえることができます。このチー ムは、チームの力を最大限い引き出すもの、チームにジャストフィットしたものであることが大切です。そうしたルールを作るには、何度となく試行錯誤を重 ね、ミーティングを行なうなど、ある程度の手間と時間が必要です。就業規則についても、やはり同じことが言えます。就業規則の雛形(モデル規程)は参考に はなりますが、、それを丸写ししても、実情に即した就業規則が完成することはまずありません会社の業態、規模、社風、体力、歴史などは千差万別だからで す。 また、就業規則はいったん発行すると、それが実情に即していないものでも、会社と社員の双方を拘束します。当然、「実情に即していないので効力がない。」 という主張はできませんし、変更するにしても不利益変更の問題について考えなければならなくなります。